日本人トップの山本憲二が自己ベストを更新!山本浩之と河合代二が見事MGC出場権獲得!【第74回びわ湖毎日マラソン】

Track And FieldPlayer! | 1年以上前
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第74回びわ湖毎日マラソンが3月10日(日)に行われた。MGC出場権最後のチャンスをかけ、国内屈指の歴史を誇るレースを見事制したのは、モロッコのS.ブナスル。終盤の激しいペースアップに耐え、ラスト200mで抜き出し2時間7分52秒でフィニッシュ。日本人トップはマツダの山本憲二。最後まで先頭集団に食らいつき、2時間8分42秒でゴールテープを切った。 「最強の公務員ランナー」最後のレースとなった川内優輝(埼玉県庁)は終盤に粘りを見せ、サブテンとなる2時間9分21秒でフィニッシュした。注目のMGC出場権争いは、終盤にすさまじい追い上げを見せた山本浩之(コニカミノルタ)と、河合代二(トーエネック)が2時間10分50秒のギリギリのタイムで見事出場権を獲得した。河合は大会前の自己ベストが2時間23分13秒だったが、12分以上更新とすばらしい走りだった。 髙橋裕太(大塚製薬)や佐々木悟(旭化成)らMGC出場権獲得とはならなかった。 最終結果 1 S.ブナスル 2:07'52" 2 A.テフェラ 2:07'56" 3 S.モコカ 2:07'58" 4 B.セウレイ 2:08'08" 5 D.ロビ 2:08'11" 6 A.F.シンブ 2:08'27" 7 山本憲二 2:08'42" 8 川内優輝 2:09'21" 9 E.チェボティビン 2:09'58" 10 山本浩之 2:10'33" 11 河合代二 2:10'50" レース展開 5km 強く降っていた雨も弱くなり、風もなく走りやすい気候となっている。最初の1kmは3:06。ペースメーカーは1km3:02で刻む想定なので、ややゆっくりとしたペースでレースがはじまる。ペースを補うように2-3kmで2:57ペースにアップするが、そのあとペースが再度落ち着く。 10km 5km以降はペースが安定。3分2〜4秒でタイムを刻み続け、大きなトラブルなくレースが進んでいる。MGC出場権を狙う選手を中心に、大集団でレースが進んでいる。その中で一般参加の京都陸協、森井が積極果敢な走りで集団を引っ張っている。 15km スタート以降の慌ただしいペース配分とは打って変わって、非常に安定したペースでレースが進んでいる。依然先頭は50人の大集団で進んでいる。一般参加の森井が引き続き先頭にたち続けている。やや風が吹いている中で佐々木や山本といった実力者は集団の真ん中で息を潜めている。 20km 引き続き大集団で安定したペースが刻まれる。風が強くなってきている中で、選手同士が風よけに使い合ったりと駆け引きがみられる。給水所では大集団と雨の影響で給水ボトルを取りそこねる選手も何人か見られ、後々の展開への影響が心配される。招待選手が集団の中でしっかりとレースを進める中で、大石港与(トヨタ自動車)が集団の最後方につき一時離されかける場面もみられた。中京大の横田ら一般参加の選手が果敢な走りを見せる中、20km手前で川内優輝が集団の先頭に立つなど動きを見せた。 25km レースに動きが見られる。集団は安定したペースを刻んでいるものの、気温が低いコンディションのためか、有力選手が次々と先頭から離され始める。折返し時点で兼実が先頭集団からこぼれ、22km手前ではMHPSの佐藤、日清食品の高瀬、コニカミノルタの菊池などが遅れはじめる。23km手前では実力者でMGCを狙う佐々木悟(旭化成)も遅れてしまう。さらに24km手前ではMHPSの松村、旭化成の本田らも離脱。 30km 先頭のペースが上がる。3分5秒前後だったペースが徐々に上がり、2分55秒ほどで安定し始める。先程の5km以上に激しいサバイバルレースとなり、25km過ぎに市田が、27kmで早川と招待選手の山本浩之、28kmで清谷が遅れ始めてしまう。 35km 30kmをすぎてペースメーカーが離脱し、動きが見られた。いきなりロビが飛び出しペースを上げる。MGC出場権を持つ山本憲二がしっかりと反応し、ついていく。他の選手も大きくは離されず、7人集団でレースが進む。しばらくするとロビが山本に話しかけ先頭が交代。山本は少ないマラソン経験ながらひるむことなく自分でペースを作り始める。「マラソンの引き出しを増やしたい」と話していた山本、言葉通り新たなチャレンジをしている。山本と並んで先頭集団に残っているのは、トーエナックの河合。大会前の自己ベストはなんと2時間23分13秒。自己ベストを10分以上上回るペースについていく素晴らしい走りを見せている。 第74回びわ湖毎日マラソンは詳細をご覧ください。